カードローンの上限額はいくら?限度額と年収の関係などを解説

この記事の監修者

賀川 浩一

元バンク・オブ・アメリカ日本における代表者兼東京支店副支店長

賀川 浩一

元バンク・オブ・アメリカ日本における代表者兼東京支店副支店長。現在は某イギリス系大手金融機関の日本における業務統括責任者。大学卒業後シティバンク、エヌ・エイ東京支店へ入社し、その後現在に至るまで、外資系金融機関やコンサルティング会社の業務・管理・企画部門においてCxO等の要職を歴任。様々な金融領域におけるグローバルな経験や知識を活かし、外資系金融会社の国内における発展に寄与。

カードローンの上限額とは

本コンテンツには広告を含む場合があり、記事内には企業のホームページへの広告リンクを一部掲載しています。
これらの広告を経由して読者が企業ホームページを訪れ、成約が発生すると弊社に対して企業から紹介報酬が支払われるという収益モデルです。

提携企業一覧

カードローン申込時には希望の上限金額を入力します。しかし、自分で任意の額を入力することになるため「適切な上限額の設定がわからない」と疑問に思う人も多いのではないでしょうか。

本記事ではそんな人に向けて、カードローンの上限額について詳しく解説していきます。希望する上限金額により、審査の結果も変わってくる可能性があります。自分にとって適正な上限額を設定して、審査通過を目指しましょう。

カードローンの上限額とは?

カードローンの上限額とは、カードローンで希望する上限金額を指します。カードローンの申込時に自分で任意の額を入力します。たとえば10万円に指定した場合は、申込をしたカードローンでは10万円までしか借入できません。

また、入力した金額が必ずしも上限額に設定されるとは限りません。上限額は申込者の返済能力や他社借入によっても左右されるため、年収が低かったり他社借入が多かったりすると、希望した上限額よりも低くなったり審査に落ちたりする可能性が考えられます。

また、必要以上に上限額を設定すると気軽に借入ができるようになってしまい、スムーズな返済ができなくなってしまうリスクもあります。そのため、ご自身にとって適切な上限額を申告することが大切です。

賀川 浩一

元銀行員・賀川

上限額は「利用限度額」「契約極度額」などと呼ばれることもあります。

カードローンの上限額で考慮したい3つのポイント

上限額は自分で任意の額を入力するため「適切な額が分からない」という人も少なくありません。上限額を正しく入力しないと、審査に通りにくくなってしまったり、返済が困難になったりします。

そのため、カードローンの上限額を入力する際は、以下の3つのポイントを押さえておきましょう。

カードローンの上限額で考慮したい3つのポイント

  • 基本的には必要最低限の額を入力する
  • 返済シミュレーションをして無理なく返済できる額を入力する
  • 消費者金融では年収の3分の1を超える借入はできない

基本的には必要最低限の額を入力する

カードローンを利用する人は、現在もしくは今後資金が必要になる場合がほとんどでしょう。そのため、基本的に上限額は必要になる最低限の額を入力するのがポイントです。

現在10万円必要なら10万円、20万円必要なら20万円というように、必要な金額を入力してください。

上限額が高いと「収入に対して適切な額ではない」と判断されてしまい、場合によっては審査落ちとなる可能性があります。そのため、審査通過を目指すなら必要最低限の額がベターです。

必要最低限の額なら借りる額も少なくなる分、返済時の利息も少なくなるメリットがあります。

返済シミュレーションをして無理なく返済できる額を入力する

「できるだけ多くの資金を借りたい」「いざというときにたくさん借りられるようにしておきたい」と考えている場合は、無理なく返済できる額を入力しましょう。

各社のホームページには「返済シミュレーション」ができるページがあり、借入額・借入利率・返済回数(返済金額)を入力することで、どれくらいの期間・金額で返済が進んでいくのかを確認できます。

一例として、以下に50万円を年率18.0%で借入した際の簡易シミュレーションを掲載します。

借入金額年率返済回数毎月の返済額
50万円18.0%24回約25,000円
50万円を借入した際の簡易シミュレーション
賀川 浩一

元銀行員・賀川

シミュレーション結果において、毎月25,000円の返済を2年間続けられることができるなら、50万円を上限額に設定可能だと考えられます。反対に2年間毎月25000円の返済が難しい場合は、上限額を50万円よりも低く設定する必要があると言えます。

上限額を高くして、返済能力を超えた借入をしてしまうと、滞納の原因になるので注意しましょう。

消費者金融では年収の3分の1を超えて借りられない

カードローンは大きく分けて、消費者金融カードローンと銀行カードローンの2種類があります。消費者金融カードローンは、総量規制によって年収の3分の1を超えた借入はできません。

総量規制とは

貸金業者に関する規制等を定めている法律貸金業法のルールのひとつで、融資額を年収の3分の1までに制限する決まりのことです。その対象にならない貸付もあります。

総量規制

そのため、必然的に上限額は年収の3分の1以下にしか設定できません。たとえば、年収300万円の人は上限額が100万円を超えることはありません。

賀川 浩一

元銀行員・賀川

おまとめローンや借り換えローンなどは、総量規制の対象外となっています。また、銀行や信用金庫、信用組合、労働金庫などは総量規制が適用される貸金業法の適用外であるため、それらからの借入は総量規制の対象外となります。

上限額が大きい大手消費者金融カードローン5社

カードローンごとに上限額の最大額は異なります。できるだけ多くの資金を借入したい場合は、上限額の最大額が大きい大手消費者金融の利用を検討してみてください。

ただし、一度に複数のカードローンに申込するのは避けましょう。毎月の返済回数が増えたり、滞納のリスクが増加したりする可能性があります。

上限額が大きい大手消費者金融一覧

  • アコム
  • アイフル
  • プロミス
  • レイク
  • SMBCモビット

アコム

アコム
金利(実質年率)
3.0~18.0%
借入限度額
800万円
融資スピード
最短20分
※お申込時間や審査によりご希望に添えない場合がございます。

アコムの特徴

  • 上限額は800万円まで
  • 最短20分で即日融資
  • 初めての利用なら「ご契約日の翌日」から30日間金利0円

アコムでは上限額を800万円まで設定できます。さらに口座振込融資なら最短20分で即日融資を受けられます。振込にかかる時間は、楽天銀行の口座をお持ちの場合は入金が最短10秒、その他の指定銀行でも最短1分で完了します。

また、初めての利用なら「ご契約日の翌日」から30日間が金利0円になるなど、その他のサービスも充実しています。

アイフル

アイフル
金利(実質年率)
3.0~18.0%
借入限度額
800万円
融資スピード
最短18分

お申込み時間や審査状況によりご希望に添えない場合があります。

アイフルの特徴

  • 上限額は800万円まで
  • スマホ1つで申込が完了
  • 提携ATMは全国に70,000台

アイフルも上限額はアコムと同じく800万円となっています。

スマホアプリを活用すれば、申込から借入、返済までスマホ1つで完了します。さらに郵送物は一切なしと公式ホームページに記載されているため、「家族にカードローンの利用を知られたくない」という人にとっては非常に利便性の高いサービスです。

提携ATMも全国に70,000台設置されており、借入の利便性が高い消費者金融と言えます。

プロミス

プロミス
金利(実質年率)
4.5~17.8%
借入限度額
500万円
融資スピード
最短3分
※お申込み時間や審査によりご希望に添えない場合がございます。

プロミスの特徴

  • 上限額は500万円まで
  • 上限金利が年17.8%
  • 女性専用ダイヤルがある

プロミスは上限額が500万円とやや少ないものの、上限金利が年17.8%と他の消費者金融より0.2%ほど低く、お借入日の翌日から30日の無利息期間もあるため利息を抑えて利用できるのが大きな特徴です。

さらに、女性専用ダイヤルでは女性オペレーターに対応してもらえる点もメリットのひとつです。借入に不安を持つ女性でも、気軽に相談に乗ってもらえるサービスが整っていると言えるでしょう。

レイク

【PR】レイク
金利(実質年率)
4.5~18.0%
借入限度額
500万円
融資スピード
WEBなら最短25分融資

レイクの特徴

  • 上限額は500万円まで
  • WEB申込なら60日間利息0円
  • WEB申込なら最短25分融資が可能

レイク上限額が500万円とやや少ないものの、WEB申込なら60日間利息0円になるのが大きな特徴です。一般的なカードローンの無利息期間は30日であることが多いため、無利息期間の長さを重視している人に向いています。

さらに、WEB申込なら最短15秒で審査結果が表示されるほか、最短25分融資も可能です。結果を早く知りたい人はWEB申込を検討してください。

SMBCモビット

SMBCモビット
金利(実質年率)
3.0~18.0%
借入限度額
800万円
融資スピード
最短即日
※申込の曜日、時間帯によっては翌日以降の取扱となる場合があります。

SMBCモビットの特徴

  • 上限額は800万円まで
  • 三井住友銀行ATMは手数料無料
  • 利息の返済でVポイントが貯まる

SMBCモビットの上限額は800万円となっています。三井住友銀行ATMなら手数料無料で借入や返済ができるため、自宅や勤務先の近くに三井住友銀行ATMがあり、利用可能な場合には特に向いているカードローンといえます。

また、利息の返済でVポイントが貯まるというメリットもあります。貯めたVポイントは1ポイントを1円として返済に充てることができるので、経済的にカードローンを利用できるでしょう。

上限額が大きい銀行カードローン5社

消費者金融の借入を検討する際、金利の高さが気になる人もいらっしゃるのではないでしょうか。そんなときは「銀行カードローン」のご利用を検討してみましょう。

銀行カードローンは金利が低く、上限額の最大額も大きいのが特徴です。たとえば住信SBIネット銀行カードローンは上限金利が14.79%であり、最大の上限額も1,000万円に設定されています。

上限額が大きい銀行一覧

  • 住信SBIネット銀行カードローン
  • 三井住友銀行カードローン
  • 楽天銀行スーパーローン
  • みずほ銀行カードローン
  • 三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」

住信SBIネット銀行カードローン

住信SBIネット銀行カードローンの特徴

  • 上限額は1,000万円まで
  • 新規契約で最大36,500円の現金プレゼント
  • 多額の借入をしたい人に最適

住信SBIネット銀行カードローンの上限額は1,000万円までとなっており、数ある銀行カードローンの中でも特に多くの資金を借りられます。

また、新規契約で現金1,500円のプレゼントがあり、さらに契約翌月末時点の借入残高に応じてさらに現金のプレゼントを受け取れます。借入残高が300万円以上なら35,000円を受け取れるため、合計で最大36,500円の現金を受け取れます。

そのため、多額の借入をしたい人には最適なカードローンと言えるでしょう。

三井住友銀行カードローン

三井住友銀行カードローン
金利(実質年率)
年1.5~14.5%
借入限度額
10万円~800万円
融資スピード
最短当日※申込完了後の確認事項や、本人確認書類の提出状況によっては異なる場合もございます。

三井住友銀行カードローンの特徴

  • 上限額は800万円まで
  • ATM利用手数料無料
  • カードレスでの契約も可能

三井住友銀行 カードローンの上限額は800万円までです。

ATM利用手数料が無料なのが大きな特徴で、三井住友銀行ATMだけでなくコンビニATMも手数料をかけることなく借入と返済ができます。手数料の負担なくカードローンを利用したい人に適しているカードローンと言えるでしょう。

また、カードレスでの契約も可能で、申込から返済までWEBからの手続きのみで完結できます。

楽天銀行スーパーローン

楽天銀行スーパーローン
金利(実質年率)
1.9%~14.5%
借入限度額
800万円
融資スピード
最短翌営業日

楽天銀行スーパーローンの特徴

  • 上限額は800万円まで
  • 楽天会員ランクに応じて審査の優遇がされる
  • 利用残高に応じて最大30,000楽天ポイント進呈

楽天銀行スーパーローンの上限額は800万円までとなっています。

楽天会員ランクに応じて審査の優遇がされる点が大きな特徴です。ほかの銀行カードローンで審査通過できなかった場合でも、楽天会員ランクが高い人なら楽天銀行スーパーローンの審査通過が期待できます。

また、入会翌月末時点の利用残高に応じて最大30,000楽天ポイントが進呈されるため、楽天ポイントを使うことが多い人は特に利便性高く利用できるでしょう。

みずほ銀行カードローン

みずほ銀行カードローン
金利(実質年率)
2.0~14.0%
借入限度額
800万円
融資スピード
最短翌営業日

みずほ銀行カードローンの特徴

  • 上限額は800万円まで
  • 上限金利は年14.0%
  • 住宅ローン契約中なら金利が0.5%引き下げ

みずほ銀行カードローンの上限額は800万円までになります。

上限金利が年14.0%と、銀行カードローンの中でも特に低く設定されているのが大きな特徴です。さらに、住宅ローン契約中なら金利が0.5%引き下げられます。

みずほ銀行口座を持っている人や、金利をできるだけ抑えたい人は利用を検討してみましょう。

三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」

三菱UFJ銀行カードローン バンクイック
金利(実質年率)
1.8%~14.6%
借入限度額
500万円
融資スピード
最短翌営業日

三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」の特徴

  • 上限額は500万円まで
  • ATM手数料無料
  • 最小返済額は月1,000円

三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」の上限額は500万円までと、ほかの銀行カードローンに比べると少し低いものの、利便性の高さには非常に優れています。

全国にある三菱UFJ銀行ATMだけでなく、セブン銀行ATM・ローソン銀行ATM・イーネットATMなどのコンビニにあるATMも手数料無料で利用できます。

さらに毎月の最小返済額は1,000円となっているので、無理なく返済ができます。

カードローンの上限額に関して覚えておきたいこと5選

カードローンを利用する際は、上限額に関するさまざまな注意事項があります。

上限額について正しく理解をしていなければ、思わぬ勘違いから後悔をする可能性もあるので注意しましょう。以下の項目をチェックしておき、トラブルのないようにしてください。

カードローンの上限額に関して覚えておきたいこと

  • 上限額は年収や返済実績などによって変化する
  • 上限額の増額をする場合は再審査が行われる
  • 上限額が50万円を超えると収入証明書が必須となる
  • ATMの引き出し額には制限がある

上限額は年収や返済実績などによって変化する

カードローンの上限額は自分で任意の額を入力しますが、実際に設定される上限額は年収や返済実績などによっても変化します。希望した額が必ずしも上限額に設定されるとは限らないので注意しましょう。

賀川 浩一

元銀行員・賀川

希望する上限額で借入したい場合でも、虚偽の年収を申告するのは厳禁です。審査の段階でほぼ確実に判明するほか、借入後に利用状況や返済状況を審査する「途上与信」でも虚偽申告は見つかります。カードローンの契約解除や信用情報に問題が生じるリスクがあるので、正しい年収を申告しましょう。

上限額の増額をする場合は再審査が行われる

増額する際も審査が必須

上限額は審査通過後に増額申請できますが、その際も審査が行われます。そのため「さらに資金が必要になったら増額すれば良い」と考えている人は注意が必要です。

いざというときにスムーズに資金を借りたい場合は、事前に増額の審査は済ませておきましょう。

なお、カードローンを利用していると、上限額の増額を案内されることがあります。しかし、必ずしも審査に通るとは限りません。

「増額の案内が来ているから好きなときに上限額を上げられる」と誤った解釈をしないようにしましょう。

上限額が50万円を超えると収入証明書が必須となる

収入証明書が必要な理由

消費者金融カードローンは、上限額が50万円を超えると収入証明書が必須となります。そのため、収入証明書の提出を避けたい場合、上限額は50万円以下にしておきましょう。

なお、他社借入を含めて上限額が100万円を超える場合も、収入証明書は必須となります。たとえば、他社借入が70万円ある人が、新しく申込をするカードローンで上限額を40万円にすると、借入合計額は110万円となり収入証明書が必須となります。

賀川 浩一

元銀行員・賀川

「上限額が50万円を超える」「他社借入を含めて上限額が100万円を超える」これらはあくまで収入証明書が必須になる条件です。条件に該当していなくても収入証明書を求められる場合はあるので注意しましょう。

ATMの引き出し額には制限がある

カードローンは上限額まで資金を借りることができますが、ATMだと「1日の借入上限額」が設定されているため注意が必要です。

たとえ、上限額が100万円だとしても、1日の借入上限額が50万円に設定されている場合は、ATMでは1日に50万円までしか借入できません。一度に多くの資金を借りたい場合は、1日の借入上限額の設定を変更するか、銀行振込などで借りましょう。

カードローンの上限額に関するよくある質問

  • Q
    上限額まで借りたらどうなりますか?
    A
    上限額まで借りたらそれ以上は資金を借りられなくなります。
    上限額以上に資金が必要な場合は、増額の申請をするか別のカードローンを利用しましょう。
  • Q
    上限額の引き下げはできますか?
    A
    上限額は引き下げすることもできます。
    カードローンによって引き下げをする方法は異なりますが、多くの場合でマイページなどから手続きができます。過剰な借入に陥ってしまうのが不安な場合は上限額を引き下げておくと良いでしょう。
  • Q
    上限額の増額審査に落ちる原因はなんですか?
    A
    上限額が収入に見合っていない場合は審査に落ちやすくなります。
    また、過去に滞納をしていたり転職をしていたりすると、増額審査に落ちる可能性は高くなります。

まとめ

カードローンの上限額とは、ご自身が資金を借りることができる最大の金額です。カードローンの申込をする際に自分で任意の額を入力することになります。

審査に通りやすくするためにも、基本的には必要最低限の額を入力するようにしましょう。さらに資金が必要になった場合は、増額の申込を済ませおきましょう。

なお、カードローンの上限額が50万円を超えると収入証明書が必要になります。また、消費者金融カードローンでは、上限額は年収の3分の1を超えて設定することはできないので注意しましょう。

上限額が大きいカードローンを検討中、かつ早めに融資を受けたい人は、アコム」や「アイフル」といった消費者金融をご検討ください。

適切な額を上限額に設定して、スマートにカードローンを利用しましょう。