銀行系カードローンとは?消費者金融との違いや審査基準も紹介!

この記事の監修者

日本FP協会認定ファイナンシャル・プランナー(AFP)、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー

小林 恵

関西学院大学社会学部卒。東京で情報通信関連の会社に勤務。その後2012年に郷里の福井にUターン。地方移住・教育資金・住宅購入などのセミナー講師、原稿執筆、ライフプラン作成支援を、対面・オンライン両方で行っている。

HP:『福井のFP 小林恵』

銀行系カードローンとは

銀行系カードローンとは、メガバンクやネット銀行などが提供するカードローンです。

消費者金融カードローンとは遵守している法律が違うため、特徴も異なります。

本記事では、銀行系カードローンがどういったサービスなのかを解説するとともに、消費者金融カードローンとの違いや、メリットとデメリットも合わせて説明します。

目次

銀行系カードローンとは

銀行系カードローンとは

銀行系カードローンは、メガバンクや地方銀行、ネット銀行などが提供するカードローンを指します。

カードローンとは

利用限度額の範囲で何度でも借入できる、担保・保証不要の個人ローンのこと

銀行はカードローン以外にも、目的ローンやフリーローンなど幅広く個人ローンを提供していますが、それぞれ特徴が異なります。

カードローン利用限度額の範囲で何度でも借入でき、使い道が原則として自由なローン
目的ローン住宅ローン、教育ローン、マイカーローンなどの目的が決まっているローン
フリーローン借入金が一括で入金されるタイプの使い道が自由なローン
銀行が提供する個人ローン

銀行の目的ローンと違い、銀行系カードローンは使い道が原則として自由です。

また、銀行のフリーローンは借入金が一括で入金されるため、追加の借入が必要になれば再度申込が必要ですが、カードローンは新たな手続きなく追加融資が受けられます。

ただし、自由度が高い分フリーローンや目的ローンと比べると金利は高めです。

また、原則として使い道は自由ですが、事業性資金には基本的に使えません。

資金用途は原則自由(事業性資金にはご利用いただけません。)

引用元:スーパーローン商品概要|楽天銀行カードローン

銀行系カードローンは総量規制の対象外

銀行系カードローンは、総量規制の対象になりません。

なぜなら、銀行は貸金業法ではなく銀行法にもとづいて運営しており、貸金業者に該当しないからです。

総量規制とは

利用者の年収の3分の1を超える貸付をしてはならないことを貸金業者に義務付けている貸金業法のルール

総量規制は貸金業法上のルールであり、貸金業者からの借入に適用されます。

総量規制とは

そのため、消費者金融カードローンやクレジットカードのキャッシング機能を利用する場合は、年収の3分の1までしか借入ができません。

しかし、銀行系カードローンは貸金業者にはあたらないため、法律上は年収の3分の1を超える借入も可能です。

ただし実際には、各銀行は独自の基準を設けており、銀行系カードローンだからといって年収の3分の1を超える借入ができるとは限りません。

FP 小林

きちんと返済してもらわないと損失を被るため、銀行も返済能力を超える貸付は行いません。また、2017年以降、金融庁による審査の厳格化も進められており、各行が過剰貸付を防ぐための見直しを進めています。

銀行系カードローンと消費者金融の違い

銀行系カードローンと消費者金融の違い

カードローンには、銀行系カードローンのほかに消費者金融カードローンがあります。

遵守すべき法律が違うため、銀行系カードローンと消費者金融カードローンとでは特徴も異なるのです。

項目銀行系カードローン消費者金融カードローン
法律銀行法貸金業法
上限金利(相場)年14.0%程度年18.0%程度
融資スピード最短即日最短翌営業日
無利息サービスあり基本的になし
銀行系カードローンと消費者金融の違い

説明したとおり、消費者金融カードローンは貸金業法を遵守しており総量規制の対象ですが、銀行系カードローンは銀行法に従っており対象外となります。

金利は、銀行系カードローンのほうが消費者金融カードローンと比べて低めですが、その分厳正に審査が行われています。

一方、消費者金融カードローンは最短即日に融資を受けることが可能です。

融資スピードが早いため、借入を急ぐ場合は消費者金融カードローンが適しています。

FP 小林

消費者金融カードローンは金利が高めですが、無利息サービスの利用で一定期間利息を減らすことができます。そのため、必ずしも銀行系カードローンがお得になるとは限りません。

銀行系カードローンのメリット

銀行系カードローンのメリット

銀行系カードローンには多くのメリットがあり、いろんな場面で役立ちます。

銀行カードローンのメリットについて事前知っておき、利用する際に役立てましょう。

銀行系カードローンのメリット

  • 消費者金融よりも金利が低め
  • キャッシュカードで借入できる
  • ATMや振込手数料の優遇が受けられる
  • 銀行の安心感がある

消費者金融よりも金利が低め

銀行系カードローンは、消費者金融カードローンと比べると金利が低めです。

実際に利用されている、銀行カードローンと消費者金融カードローンの金利の例を見てみましょう。

カードローン名金利(年率)
みずほ銀行カードローン(銀行)2.0%~14.0%
三菱UFJ銀行 バンクイック(銀行)1.8%~14.6%
楽天スーパーローン(銀行)1.9%~14.5%
イオン銀行カードローン(銀行)3.8%~13.8%
paypay銀行カードローン(銀行)1.59%~18.0%
プロミス(消費者金融)4.5%~17.8%
アコム(消費者金融)3.0%~18.0%
アイフル(消費者金融)3.0%~18.0%
銀行カードローンと消費者金融カードローンの金利の例

消費者金融カードローンの上限金利が年18.0%程度なのに対し、銀行系カードローンは年14.0%前後が相場です。

基本的に、金利が低いほど利息の額が少なくなるため、消費者金融カードローンよりも返済負担を抑えて利用できる可能性があります。

FP 小林

初めての借入や少額融資では、多くのケースで上限金利が適用されます。そのため、利息を抑えたいなら、基本的には上限金利が低い銀行カードローンを選びましょう。

銀行によっては金利の優遇がある

銀行によっては、住宅ローンなど他のサービスを利用している方への金利優遇が設けられています。

金利優遇の例

  • みずほ銀行カードローン:住宅ローンの利用で金利年0.5%引き下げ
  • りそな銀行カードローン:住宅ローンの利用で金利年0.5%引き下げ

比較的金利の低い銀行系カードローンで優遇を受けられれば、さらに返済負担が減ります。

すでに銀行との取引がある方は、金利優遇がないかどうかを確認しましょう。

金利優遇を受けるには、返済の遅延がないなどの条件を満たす必要があります。事前に条件を確認しましょう。

キャッシュカードで借入できる

一部の銀行系カードローンでは、ローン専用のカードが発行されず、キャッシュカードでそのまま借入ができます。

普通預金口座をお持ちの方はお手元のキャッシュカードでお借り入れできます。

引用元:三井住友銀行 カードローン : 三井住友銀行

ローン専用のカードが届くのを待つ必要がないため、元々口座を持っている方は借入までがよりスムーズです。

カードの枚数が増えないため、財布もかさばりませんし、周囲に知られるリスクも下げられます。

銀行によっては、キャッシュカードとローン専用カードのどちらで借入をするかを選択することも可能です。

そのため、銀行系カードローンは、単純にカードを増やしたくない方はもちろん、周囲に気付かれる確率を下げたい方にも適していると言えます。

ATMや振込手数料の優遇が受けられる

銀行によっては、対象サービスの利用でATMや振込手数料が優遇される独自のプログラムを導入しています。

例えば、みずほ銀行で導入されているのは、「みずほマイレージクラブ」という優遇プログラムです。

みずほマイレージクラブでは、毎月月末に借入残高がある場合、コンビニATM時間外・利用手数料と他行宛振込手数料が月3回まで無料になります。

カードローンの利用で銀行のサービスがお得になるのは、銀行系カードローンならではのメリットでしょう。

銀行の安心感がある

銀行系カードローンは、メガバンクや地方銀行などが提供しており、信頼性や安心感が高いことがメリットです。

消費者金融カードローンも、貸金業法を遵守して厳正な運営を行っており、安心して借入できます。

しかし、借入をしたことがなく消費者金融に抵抗感がある方もいるでしょう。

借入が初めてで選び方が分からない方などは、メガバンクやネット銀行など大手の銀行系カードローンを選べば安心です。

多くの人に選ばれている銀行系カードローン5社

銀行系カードローンと言っても、メガバンク・地方銀行・ネット銀行などさまざまなものがあり、選びきれない方もいるのではないでしょうか。

ここでは、銀行系カードローンのなかでも、利便性や金利の低さなどで多くの人から選ばれている5社を紹介します。

多くの人に選ばれている銀行系カードローン5社

  1. みずほ銀行カードローン
  2. 三井住友銀行カードローン
  3. 三菱UFJ銀行カードローン バンクイック
  4. 楽天銀行スーパーローン
  5. イオン銀行カードローン

みずほ銀行カードローン

みずほ銀行カードローンは、比較的低金利で借入できる銀行系カードローンです。

みずほ銀行カードローンの特徴

  1. 金利年2.0%~14.0%
  2. 住宅ローン利用による金利優遇あり
  3. 提携コンビニATMの手数料が0円
  4. キャッシュカードで借入できる

上限金利が年14.0%と低めに設定されているうえに、みずほ銀行で住宅ローンを契約している方は、年0.5%の金利優遇が受けられます。

住宅ローン利用者なら最大でも年13.5%となるため、他行よりも利息の負担を下げられる可能性があります。

カードローンの契約店で住宅ローンを利用している必要があります。

また、みずほ銀行カードローンはキャッシュカードでの借入が可能です。

そのため、すでにキャッシュカードを持っている方は、契約後すぐに融資が受けられます。

キャッシュカードを持っていない方は届くのを待つ必要がありますが、インターネットバンキングを利用した借入にも対応しています。

みずほ銀行ATMに加えて、イーネットATMの手数料も無料なので、コストを抑えて利用できるでしょう。

みずほ銀行カードローン

金利
2.0~14.0%
借入限度額
800万円
融資スピード
最短翌営業日
みずほ銀行カードローン
  • 銀行ならではの低金利カードローン
  • 口座をお持ちであれば、来店・郵送なしでWEB完結!
  • みずほ銀行のキャッシュカードと一体型にできる

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三井住友銀行カードローン

三井住友銀行カードローンは、メガバンクの安心感があるカードローンです。

三井住友銀行カードローンの特徴

  1. 金利年1.5%~14.5%
  2. 三井住友銀行ATM・提携コンビニATMの手数料が0円
  3. 4つの返済日から選べる
  4. キャッシュカードで借入可能

三井住友銀行の口座を持っていなくても申込できますが、持っていればさらにスムーズです。

もし三井住友銀行の口座がある場合、申込時の入力内容が少なく済み、手元のキャッシュカードでそのまま借入・返済が行えます。

ローン専用のカードが発行されないので、カードを増やしたくない方や家族などに知られるリスクを下げたい方にも適していると言えるでしょう。

また、無料で利用できるATMが多く、余計なコストを支払うことなく借入・返済できます。

無料で利用可能なATM

  • 三井住友銀行ATM
  • イーネットATM
  • ローソン銀行ATM
  • セブン銀行ATM
  • ゆうちょATM

さらに、返済日が毎月5・15・25・末日のいずれかから選択できるなど、返済のしやすさにも優れたカードローンです。

三井住友銀行カードローン

金利
1.5~14.5%
借入限度額
800万円
融資スピード
最短翌営業日
三井住友銀行カードローン
  • スマホで24時間365日申込可能
  • 全国ATM手数料無料
  • 口座をお持ちでなくても利用可能

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三菱UFJ銀行カードローン バンクイック

バンクイックは、三菱UFJ銀行が提供するカードローンです。

三菱UFJ銀行カードローン バンクイックの特徴

  1. 金利年1.8%~14.6%
  2. 口座がなくても申込できる
  3. 三菱UFJ銀行・提携コンビニのATMが無料
  4. 返済サポートが充実している

三菱UFJ銀行の口座を持っていない方でも、WEB完結で24時間申込が可能です。

また、口座を持っていれば、カードの到着を待つことなくすぐに振込融資が受けられます。

提携しているコンビニATMの手数料が0円なので、借入・返済時に余計なコストが発生しません。

無料で利用できるATM

  • 三菱UFJ銀行ATM
  • イーネットATM
  • ローソン銀行ATM
  • セブン銀行ATM

さらに、バンクイックでは、返済日を知らせてくれる返済サポートも利用可能で、Eメールサービスに登録していれば、返済期日の3営業日前に案内を送ってくれます。

返済忘れの防止につながるので、借入が初めての方でも安心です。

三菱UFJ銀行カードローン バンクイック

金利
1.8%~14.6%
借入限度額
500万円
融資スピード
最短翌営業日
三菱UFJ銀行カードローン バンクイック
  • WEB完結申込可能
  • 口座をお持ちでなくても申込可能!
  • コンビニATMでも手数料がかからない

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楽天銀行スーパーローン

楽天銀行スーパーローンは、楽天銀行が提供する銀行系カードローンです。

楽天スーパーローンの特徴

  1. 楽天会員ランクに応じて審査が優遇される
  2. 入会特典がある
  3. 楽天銀行ならいつでも即時振込
  4. 金利年1.9%~14.5%
  5. 金利引き下げキャンペーンが行われることもある

楽天グループならではの特徴として、楽天会員ランクに応じた審査優遇があげられます。

楽天のサービスを普段からよく利用している方にとっては、安心材料の1つになるでしょう。

必ずしもすべての楽天会員が審査優遇を受けられるとは限りません。

また、入会特典があるのも楽天銀行スーパーローンならではで、入会で1,000ポイントの楽天ポイントがもらえるほか、条件達成に応じて特典が付与されます。

期間によっては、金利引き下げキャンペーンが開催されていることもあるので、チェックしてみてください。

さらに、楽天銀行への振込ならいつでも即時で行われるなど、楽天サービスとの相性に優れたカードローンです。

楽天銀行スーパーローン

金利
1.9%~14.5%
借入限度額
800万円
融資スピード
最短翌営業日
楽天銀行スーパーローン
  • 楽天会員ならポイントが貯まる
  • 口座を持っていなくても利用可能
  • コンビニATM利用でも手数料0円!

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イオン銀行カードローン

イオン銀行カードローンは、金利の低さを重視する方に適したカードローンです。

イオン銀行カードローンの特徴

  1. イオン銀行や提携コンビニATMの手数料0円
  2. 金利年3.8%~13.8%
  3. 銀行カードローンのなかでも上限金利が低い

金利は年3.8%~13.8%であり、他行と比べても上限金利が低めに設定されています。

上限金利が適用されても13.8%なので、初めてでも安心して借入できるでしょう。

さらに、イオン銀行ATMだけでなく提携コンビニATMの手数料も0円なので、利息以外のコストも抑えられます。

無料で利用できるATM

  • イオン銀行ATM
  • イーネットATM
  • ローソン銀行ATM

その他の提携ATMでも、曜日や時間帯によっては手数料無料での利用が可能です。

なお、イオン銀行ATMは、イオンやマックスバリュなど全国に設置されています。

普段からイオングループの店舗を利用している方にとっては、特に利便性の高いカードローンだと言えるでしょう。

イオン銀行カードローン

金利
年3.8~13.8%
借入限度額
800万円
融資スピード
翌日以降
イオン銀行カードローン
  • コンビニATM手数料無料
  • 申込から契約までWEBで完結
  • 上限金利が年13.8%と低金利

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銀行系カードローンの注意点

比較的金利が低いなどメリットの多い銀行系カードローンですが、注意点も知ったうえで利用する必要があります。

主な注意点は以下のとおりです。

銀行系カードローンの注意点

  • 即日融資は受けられない
  • 無利息サービスが利用できない
  • 返済の自由度が低め
  • 利用地域が限定される場合がある

即日融資は受けられない

銀行系カードローンは即日融資に対応していません。

そのため、借入できるのは早くても翌営業日以降となります。

銀行系カードローンも過去には即日融資を行っていましたが、2018年より反社会的勢力に該当しないかどうかのチェックが徹底され、審査に時間がかかるようになりました。

このような背景から、現在は即日融資を行っている銀行はありません。

そのため、今日中に借入したいと考えている方は銀行系カードローンを選ぶべきではないでしょう。

なお、消費者金融カードローンは、最短即日融資に対応しています。

もしお金が今すぐ必要なのであれば、消費者金融カードローンの利用を検討しましょう。

無利息サービスを提供していない

ほとんどの銀行系カードローンは、無利息サービスを提供していません。

無利息サービスとは

無利息期間内に返済することで、利息が0円になるサービス

無利息サービスは契約が初めての方を対象としたサービスです。

メールアドレスの登録などの条件を満たす必要がある場合もあります。

大手消費者金融の多くは無利息サービスが利用できますが、銀行系カードローンでは用意されていないケースがほとんどです。

消費者金融と比べて低金利なのがメリットですが、借入期間などによっては消費者金融のほうが返済総額を抑えられる可能性もあるため注意しましょう。

なお、数は少ないものの、無利息サービスを提供している銀行も存在します。

例えば、PayPay銀行カードローンでは、30日間の無利息期間があるため、初回借入日から1ヶ月程は利息がかかりません。

無利息サービスがあるカードローンの多くは契約日の翌日から無利息期間がスタートしますが、paypay銀行カードローンは借入日からなので、非常にお得です。

FP 小林

無利息サービスの多くは、「契約日の翌日」と「初回借入日の翌日」のいずれかから無利息期間がスタートします。初回借入日の翌日から数えるケースでは、契約後すぐに借入をしなくても無利息期間が減りません。

paypay銀行カードローン

金利
年1.59~18.0%
借入限度額
1000万円
融資スピード
最短翌日
paypay銀行カードローン
  • 初回借入日から30日間利息0円
  • カードレスにも対応
  • 契約後に1,500円をもらえる

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返済の自由度が低め

銀行系カードローンは、消費者金融カードローンと比べて返済の自由度が低めです。

銀行によりますが、返済日が指定できないケースも多く見られます。

例えば、以下の銀行ではあらかじめ返済日が決められています。

カードローン名返済日
みずほ銀行カードローン毎月10日
りそな銀行カードローン毎月5日
住信SBIネット銀行カードローン毎月5日
銀行系カードローンの返済日の例

消費者金融カードローンでは、複数の返済日から選べたり任意の日にちを指定できるケースが多いため、この点はデメリットでしょう。

返済しやすい日にちに設定しにくい分、資金が足りなくならないようしっかり管理する必要があります。

また、地方銀行では、返済方法が限られているケースなどもあります。

銀行系カードローンを選ぶ際は、返済しやすい日にちや方法があるかどうかを事前に確認しましょう。

利用地域が限定される場合がある

メガバンクやネット銀行が提供する銀行系カードローンなら問題ありませんが、地方銀行の場合は利用エリアが制限される場合があります。

例えば、横浜銀行カードローンは、以下の地域に居住または勤務している方だけが申込対象です。

次の地域に居住またはお勤めの方
・神奈川県内全地域
・東京都内全地域
・群馬県内の以下の市
・前橋市、高崎市、桐生市

引用元:横浜銀行カードローン|横浜銀行

上記を満たさない場合は、安定した収入があっても申込ができません。

銀行系カードローンに申込する際は、事前に申込条件を満たしているかどうかを確認しましょう。

銀行系カードローンの申込条件

銀行系カードローンの申込条件

銀行系カードローンの申込条件は銀行により異なりますが、一般的には以下のとおりです。

銀行系カードローンの一般的な申込条件

  • 年齢条件を満たしている
  • 安定した収入がある
  • 保証会社の保証を受けられる

年齢条件を満たしており安定した収入があれば、パートやアルバイトの方でも申込が可能です。

銀行系カードローンは総量規制の対象ではないので、銀行によっては配偶者に安定した収入があれば専業主婦でも申込できます。

例えば、イオン銀行カードローンの公式サイトには、専業主婦も申込できる旨が明記されています。

※パート、アルバイト、自営業者、専業主婦(夫)の方もお申込みいただけます。学生の方はお申込みいただけません。

引用元:商品概要 |カードローン|カードローン・各種ローン|イオン銀行

なお、イオン銀行カードローンのように、安定した収入があっても学生は対象外とする銀行もあるので、事前に確認しましょう。

FP 小林

消費者金融カードローンは総量規制の対象となり、借入できるのは年収の3分の1までです。そのため、収入がゼロの専業主婦は基本的に利用できません。

銀行系カードローンの審査項目

銀行系カードローンの審査

銀行系カードローンの審査基準は、消費者金融カードローンと同様に一切公表されていません。

そのため、絶対に審査に通る方法はありませんが、以下3つの項目は必ずチェックされるため、重要になります。

銀行系カードローンの審査項目

  1. 属性情報がどうなっているか
  2. 信用情報に問題がないか
  3. 他社からの借入額はどうなっているか

1.属性情報がどうなっているか

属性とは、年齢や職業などの個人情報のことで、具体的には以下のような項目を指します。

属性の一般的な項目

  • 年齢
  • 職業
  • 年収
  • 勤続年数
  • 雇用形態
  • 居住形態
  • 家族構成など

申込内容や提出書類をもとに、それぞれの項目から総合的に判断が下されます。

1つの項目で判断されるわけではないため、「正社員だから通る」「アルバイトだから落ちる」というような絶対的なものはありません。

ただし、一般的に「パートやアルバイトよりも正社員」「勤続年数が短いよりも長い」ほうが審査では有利に働きます。

2.信用情報に問題がないか

信用情報とは、クレジットカードやローンの申込・返済状況などが記録された個人情報のことです。

信用情報機関に一定期間記録されており、各銀行が審査の際に貸付しても問題がないかどうかを確認するために照会します。

延滞などの異動情報が信用情報機関に記録されていると、カードローンの審査に通過するのは難しくなります。

異動情報とは

延滞や債務整理などの、金融事故と言われる情報のこと

過去に延滞などをしていても、一定期間が経過して異動情報が消えていれば、審査に通過する可能性は十分にあります。

ただし、延滞などの情報は、信用情報機関に5年程登録されてしまうので、長い間ローンサービスを利用が難しくなってしまいます。

3.他社からの借入額に問題がないか

他社からの借入額が多いほど、カードローンの審査では不利に働きます。

銀行系カードローンは総量規制の対象にはならないものの、各銀行が貸しすぎを防止するため、独自の基準を設けているからです。

過剰貸付や多重債務の発生防止のため、金融庁による検査なども行われており、各銀行は慎重に審査を行っています。

そのため、借入額をなるべく減らした状態で申込むのが理想です。

FP 小林

各銀行が審査の際に申込者の信用情報を照会するので、他社からの借入額も把握できます。他社からの借入額を少なく入力するなどごまかすことはできないので、正確に申告しましょう。

銀行系カードローンの利用の流れ

銀行系カードローンを利用したことがない方向けに、申込~融資までの一般的な流れを解説します。

  1. 申込と必要書類の提出

  2. 審査

  3. 契約

FP 小林

必要書類を事前に準備しておくと、スムーズに審査を受けられますよ。

申込と必要書類の提出

銀行によりますが、多くはインターネットからの申込が可能です。

カードローン会社によっては「WEB申込」と呼ばれる場合もあります。

例をあげると、みずほ銀行の場合は以下4つの申込方法を用意しています。

みずほ銀行の申込方法

  • インターネット
  • 郵送
  • 電話
  • 店舗

最も手軽でスムーズなのはインターネットからの申込です。

来店不要で手続きできるカードローンなら、融資までがスムーズな傾向にあります。

申込完了後、案内に応じて必要書類を提出しましょう。

銀行系カードローンの申込に必要な書類は、主に本人確認書類と収入証明書類の2種類です。

本人確認書類・運転免許証/運転経歴証明書
・個人番号カード・パスポート
・住民基本台帳カード
・健康保険証
・在留カード
・特別永住者証明書
 など
収入証明書類・源泉徴収票
・所得/課税証明書
・市県民税特別徴収税通知書
みずほ銀行カードローンで提出できる書類の例

なお、収入証明書類に関しては、 希望の利用限度額が50万円以下の場合など不要なケースもあります。

銀行によっては、必要書類の提出もアプリやインターネットで行うことが可能です。

審査

必要書類の提出が完了すると、審査が行われます。

一般的に、勤務先や年収などの属性や、信用情報に問題がないか、他社からの借入額が大きすぎないかなどの項目が審査でチェックされます。

申込した内容や提出書類などをもとに審査が行われるため、申込の際にはミスや不備がないよう注意が必要です。

また、銀行は土日に審査を行っていないケースが多いため、週末に申込すると、結果が出るまでに時間がかかるケースがあります。

なるべく早く借入したい場合は、なるべく土日をはさまない月~木に申込むようにしましょう。

在籍確認も合わせて行われる

銀行系カードローンの在籍確認

審査の際には在籍確認も行われるので、なるべく速やかに対応しましょう。

申告どおりの勤務先に勤めていることが確認できなければ、返済能力の有無を確かめられないので、在籍確認自体を避けることはできません。

ただし、プライバシーに配慮され個人名で電話をかけてくれるため、カードローンの利用を職場の方に知られる心配は基本的にありません。

審査の一環としてお電話にてご勤務先への在籍確認を行わせていただきます。在籍確認のお電話は、非通知設定・担当者個人名でご連絡いたしますのでご安心ください。

引用元:カードローンの審査・ 時間や在籍確認などについて|楽天銀行

消費者金融カードローンの場合、在籍確認を書類などで行ってくれるケースもありますが、銀行系カードローンでは電話で行われることが一般的です。

職場の方に怪しまれるリスクを少しでも下げたい方は、自分が電話に出られる時間帯にかけてもらうなどの対策を行うと良いでしょう。

契約

審査が完了すると、メールや電話などで結果が通知されるのが一般的です。

無事に通過できれば契約手続きとなります。

銀行によっては契約手続きもネット上で行うことができ、契約後は振込などでいつでも借入が可能です。

ローンカードが発行される場合、到着後はATMでも借入ができるようになります。

キャッシュカード借入に対応しているカードローンで、元々口座を持っている方は、契約後すぐにATMで融資が受けられるのでスムーズです。

銀行系カードローンに申込する際に知っておくべきこと

カードローンはあくまでも借入であり、注意点を知らずに利用するとリスクが伴います。

銀行系カードローンに申込する際には、以下の点に注意しましょう。

銀行系カードローンに申込する際に知っておいてほしいこと

  • 事前に借入診断を利用する
  • 返済計画を立ててから利用する
  • 審査に落ちたら6ヶ月以上空けてから再申込する

FP 小林

安易に借入をしてしまうと、返済に苦しむ可能性があります。返済に遅れると、遅延損害金という賠償金を支払わなければならない、信用情報に影響を与えるなどのリスクがあるため、注意してください。

事前に借入診断を利用する

銀行によっては、申込前に融資可能かどうかを簡易的に判断できる借入診断を提供しています。

例えば、三井住友銀行カードローンでは、「お借り入れ10秒診断」が利用可能です。

年齢、年収、他社借入額の3項目を入力するだけで、申込が可能かどうかを診断できます。

仮に、年齢20代、年収200万円、他社からの借入額0円と入力して診断すると、「お申込可能と考えられます」と表示されました。

誰でも利用できるので、事前に診断したうえで申込しましょう。

借入診断はあくまでも簡易的な診断であり、実際の審査結果とは異なる場合があります。審査結果が保証されているわけではないので目安として利用してください。

返済計画を立ててから利用する

カードローンを利用すると、日ごとに利息がかかります。

銀行系カードローンは消費者金融カードローンと比べれば低金利ですが、返済が長引けばその分利息の負担は大きくなるため注意が必要です。

返済に苦しまないためにも、事前に返済計画を立ててから利用しましょう。

返済計画を立てるのには、各銀行が提供している返済シミュレーションが活用できます。

例えば、みずほ銀行の返済シミュレーションでは、簡単な項目を入力するだけで、返済期間・返済回数・返済金額をそれぞれ試算することが可能です。

詳細な返済予定表も閲覧できるので、うまく活用しましょう。

審査に落ちたら6ヶ月以上空けてから再申込する

銀行系カードローンの審査に落ちてしまった場合、次の申込までは少なくとも6ヶ月空けましょう。

信用情報機関には、ローンの申込状況が6ヶ月間記録されています。

各銀行が審査の際に信用情報を照会するため、他社に申込した記録があると、「返済に困っているのでは?」と判断される可能性が高まります。

また、銀行によっては、6ヶ月経過していないと再申込ができません。

過去6ヶ月以内にお申込をされたお客さまのお申込はご遠慮いただいております。過去6ヶ月以上前にお申込いただいた方については、再度お申込いただけますが、審査の結果によってはご融資できない場合もございますので、あらかじめご了承くださいますようお願い申し上げます。

引用元:カードローンの審査・ 時間や在籍確認などについて|楽天銀行

なお、審査に落ちてから6ヶ月後に再申込をしたとしても、状況が変わっていなければ審査に通過するのは難しいでしょう。

6ヶ月が経過するのを待つだけでなく、良い信用情報を積み上げられるよう意識しましょう。

銀行系カードローン関連でよくある質問

Q.審査の甘い銀行系カードローンはある?

A.審査の甘い銀行系カードローンはありません。

各銀行は、きちんと返済してくれるかどうかを確認するため、厳正に審査を行っています。

ただし、銀行や消費者金融によって審査基準が異なるため、1社の審査に落ちたからといって借入できないとは限りません。

Q.アルバイトでも銀行系カードローンを利用できる?

A.パート・アルバイトでも、安定した収入があれば銀行系カードローンが利用可能です。

また、銀行系カードローンの場合は、専業主婦でも配偶者に安定した収入があれば申込できるケースがあります。

銀行により異なるので、事前に申込条件を確認したうえで申込をしましょう。

なお、消費者金融カードローンは銀行系カードローンと比べてアルバイトへの融資に前向きな傾向があります。

大手消費者金融アイフルでは、利用者の22.4%がパート・アルバイトの方です。

実際に、パート・アルバイトの方も多く利用していることが分かります。

Q.銀行系カードローンの審査に通らないときは?

A.銀行系カードローンの審査に通らない場合は、消費者金融カードローンを検討するのも手段の1つです

消費者金融カードローンの審査が甘いわけではありませんが、審査基準が異なるため、銀行系カードローンで借入できなかった方でも利用できる可能性があります。

銀行系カードローンと比べて金利が高めなので、返済が長引かないよう計画的に利用することが大切です。

監修者コメント

日本FP協会認定ファイナンシャル・プランナー(AFP)、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー

銀行系カードローンは、利息の負担を抑えられる

借りたお金を自由に使う場合には、消費者金融より金利の低い銀行系カードローンを使うと利息の負担を抑えられます。消費者金融より審査に若干時間がかかる点は留意しておいてください。ただ、目的が決まっているお金を借りるのなら住宅ローン、車のローン、教育ローンなど「目的ローン」のほうが利息を抑えられます。
家計状況を整理し、今後必要なお金を把握して、自分の目的にあったローンを使うことが大切です。